読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

まちかです!よろしくおねがいします。

烏丸まちかと申します。20代です。思ったことを発信していきます。

【ライターの独り言】1本の原稿に向き合う

こんにちは。まちかです。 

 

先ほど取材原稿を上げました。取材から初稿提出まで実に30時間。少しはらはらしながら書きました。

こういう原稿の初稿を提出するときは、手のかかるわが子を旅に出すような、ちょっとさみしくもあり、うれしくもあり、複雑な気分になります。子どもはいませんが。

今回の原稿、執筆に30時間あったとは言え、寝たりなんだりで全体としては15時間ほどを充てることができる計算でした。なんにせよ、仕事をやっているとその仕事に対する時間感覚がついてきます。最近、やっと私のもとにも時間感覚の神様が降りてきました。ふわっと。もともと時間にルーズな方でしたが、フリーランスになってからかなり時間にこだわるようになったのは、成長の証かしら?

で、原稿の執筆で言えばインタビュー取材ありの原稿でだいたい1時間に1000文字くらいがわたしのペースです。

今回の原稿4000文字くらいのものでした。

そうすると執筆に4時間はかかります。15時間で計算していたら残りは11時間です。

 

インタビュー取材なので文字起こしもあります。インタビュー自体は1時間くらいでしたので、文字起こしは3時間くらい。わたしの文字起こしは0.7倍速にしたレコーダーで、一語一句正確に聞きながらワードのテキストに落としていきます。

途中で止まったり、聞き直したりしながら進むので、毎回3時間くらいはかかります。

一時期、とにかく早く仕事を終わらせることに熱心だったわたしは、文字起こしを疎かにしていた時期がありました。今考えれば愚の骨頂で、インタビューメモや頭の中のメモリーに問い合わせながら全体を書いていき、必要に応じて必要な個所を聞き直すという作業を行っていました。

そうすると30分で1000文字進むことがあれば、2時間かかっても何かがつかめず1000文字すすまないこともありました。文字起こし資料がなければ、仕事の時間感覚は緩いままだったことでしょう。

また、特に長い時間のインタビューの場合は、言葉の細部にも必要となる情報が眠っている場合が多く、同じ言葉でも前後のニュアンスで本来のイメージとは大きく意味が異なってくることがほとんどです。

リアルタイムでのコミュニケーションでは、相手の口ぶりや身振り手振りをみているのでその感覚をつかむことができますが、それは後から詳細に思い出すことのできるものではありません。

しかし面白いことに、そういった身振り手振りも文字に起こせばなんとなくわかってくるのです。

質のいい仕事は急がば回れ、本丸に取り組む前の外堀を埋める作業が何より大切です。

さて、執筆に4時間、文字起こしに3時間、残りは8時間です。

 

この8時間の使い方ですが、次のようになります。

  • 文章を読み直し修正する時間:4時間
  • 寝かす時間:2時間
  • 最終確認:1時間
  • 1時間前に納品

特に重要なのは文章を読み直し修正する時間。この時間をしっかりととることが、最終的なアウトプットの質を決めるのかな?と感じています。

 

わたしの書き方としては、4000文字の原稿なら6000文字くらいは最初に書いています。そこから読み直しながらどんどん不要な部分、表現の重複などを削っていくことになります。

よくライターの仕事で「そんなに書けるなんてすごいね」と言われることがありますが、書くことは別にすごくなくて、「文章を削ること」がライターの仕事であるとわたしは思っています。

とかく、削ったり増やしたり表現を変えたり、その時間に4時間ほどは使います。

次に文章を寝かせます。

時間のある原稿の場合なら1日ほど置いておいたほうがいいのですが、今回のような急ぎの原稿では2~3時間程度が限界です。

文章を書き続けていると、どうしても無駄な熱がこもることがあります。深夜に書いたラブレターを朝起きて見返したら恐ろしく恥ずかしくなるアレです。

寝かせた文章は最後にプリントアウトしてゆっくりと読み返します。よっぽどのことがなければ、ここでは大きな修正を加えません。気になる個所やちょっとした言い回しに修正を加えるくらいです。

そうしてどんな短納期でも締め切りの1時間前には提出する。これが鉄則です。

時間があれば1日前には提出したいところです。何が起こるかわかりません。この時間は不測の事態に備える時間です。

メールが届いていないかもしれない。

添付ファイルが壊れているかもしれない。

そもそも文字数を間違えているかもしれない(まあまずないことだとは思いますが、わたしは毎度不安になります)。

 

そうして時間ぎりぎりまで使って原稿の提出が終わるのでした。

ここまでで1番重要なことは、本当にこのタイムテーブル通りに執筆できるようになってきたということです。

ライターとしてはまだまだ未熟ですが、まずは小さな成長に目を向けて少しづつ進んでいくことができればと思います。

 

 

ありがとうございました。まちかでした。